1月ごろになると毎年流行するインフルエンザですが、いったいどこからインフルエンザ菌はやってくるのでしょうか?そんなインフルエンザの特徴と予防方法について詳しく解説してまいります。

罹患後48の抗インフルエンザ薬の有効性と飛沫感染

インフルエンザの感染経路は、主に接種感染と飛沫感染、飛沫核感染(空気感染)の3種類です。
接種感染には、経口感染と創傷感染、皮膚感染があり、咳やくしゃみなどにより飛んだウイルスや感染者の手などに付着したウイルスが、ドアノブや手摺りなどに付着し、更に非感染者の手などにウイルスが付着し、ウイルスが付着した手指で口や鼻、傷を触る事で感染します。インフルエンザウイルスは、ウイルスが皮膚などに付着しただけでは感染せず、粘膜や傷などの露出した組織に付着する事で感染します。その為、消毒薬やアルコールのしみ込んだウェットティッシュ、手洗いは感染予防に有効とされています。
飛沫感染は、咳やくしゃみにより吐き出されたウイルスを含む分泌物の塊である飛沫を吸い込む事で気道粘膜上皮に付着し増殖する感染経路であり、飛沫はウイルスだけでは無く水分や分泌物を含み直径5μm前後と大きく重い為、感染者から半径1m~2mエリアは飛沫感染の恐れがあります。
飛沫核感染は、空気感染とも呼ばれ、飛沫に含まれる水分が蒸発した直径5μm以下の飛沫核と呼ばれる粒子を吸い込む事で感染し、飛沫核は非常に軽く広範囲に長く浮遊する為、短時間で感染が拡大します。
インフルエンザは、抗インフルエンザ薬による治療と罹患後の発熱や頭痛、腹痛などの症状に対する対処療法が行われています。抗インフルエンザ薬は、増殖したウイルスを感染細胞内に封じ込めてウイルスの拡散を抑制するノイラミニダーゼ阻害薬が主流ですが、ノイラミニダーゼ阻害薬にはインフルエンザウイルスを直接攻撃する薬理効果が無く、罹患後のウイルスによる体内の炎症を抑制する事が出来無い為に、他の薬剤による対処療法が必要となります。その為、ノイラミニダーゼ阻害薬は、ウイルス増殖がピークとなる罹患後48時間以内に服用する必要があります。